宿場探訪サイクリング

主に東日本の街道沿いの宿場を探訪し、浮世絵に描かれた地点探しもしています。ロードバイクでトロトロとうろついて写真を撮っています。

東海道浮世絵地点探し(1) 熱田宿から掛川宿

 広重の描いた東海道五十三次の浮世絵は3種類のシリーズがある。保永堂版・行書版・隷書版それぞれ視点が異なり、絵も違う。よく知られているのは保永堂版である。きちんと調べてから宿場巡りをすれば、撮影地点探しが大変だけどもっと楽しかったと思う。残る走路では活用したい。
なお浮世絵の出典はすべてWikipediaからである。


★41. 「宮 熱田神事」
   
 熱田神宮の門前町ということから、宮という地名になったといわれている。この図は、神宮の祭りに出る駈馬(かけうま)を描いている。この祭りの馬には神が降臨されているとされ、この馬を二頭駈けさせ、その早さで、その年の豊作などを占ったといわれている。かがり火の中での勇壮な祭りの様子をダイナミックに描いている。


 現在、宮という町はないが、神宮2~4丁目がそれに当たると考えられ、大正時代の写真から推定した地点で写した。宿場内にまで鳥居があったが現在は痕跡もない。


★40. 「鳴海 名物有松絞」
   
 この地は、鳴海絞り・有松絞りの生産・販売の地として全国に知られていた。木綿に絞り染めをした浴衣の生地が盛んに生産されていた。広重は、それらを販売する店が並んだ立派な家並みと、通行人が足を止めて眺める風景を素直に描いている。


 朝9時頃から多くの外国人旅行客が店の中で注文・購入していた。昼近くになれば、街道でも賑わう様子を見ることができたかもしれない。
浴衣を土産に買っておけばよかった。


★39. 「池鯉鮒(知立) 首夏馬市」
   
 現在は「知立」と書くが、知立神社の池には明神の使いの鯉と鮒が多く住んでいるところから「池鯉鮒」となったという。街道に沿った細長い宿駅で、4月末から5月初めには、東のはずれで馬市が催され、近郷近在から人々が集まり賑わったようだ。


 知立公園・知立神社・逢妻川を目標にしたが、それらしい構図になる地点を探せなかった。


★38. 「岡崎 矢矧の橋」
   
 矢矧川(現矢作川)に架けられた街道一長い橋(370m)の上を、大名行列が進む。遠くには、岡崎城をはじめ、多くの人家が連なる賑わった街を巧みに表現している。


 写真は橋の上から撮っているが、この視線手前の土手からの眺望を確認したかったが、時間の関係で戻ることができなかった。おそらく絵のような上方からの視点は不可能で、手前の岸から橋を撮れば岡崎城は橋に隠れてしまうだろう。


★37. 「藤川 棒鼻の図」
   
 幕府の命を受けた使者たちを、宿場の外れまで迎えに出た人々の緊張した様子が描かれている。この図は藤川の棒鼻で、毎年旧暦の8月に幕府から京都の御所へ馬を献上する一行を描いたものといわれている。


 東西の棒鼻を確認したが、東棒鼻の方が雰囲気が良かった。 


36. 「赤阪 旅舎招婦の図」
 
 化粧をする女たち、風呂から上がって来た客、室内で横になってくつろぐ人、膳を運ぶ女性など、あわただしい人々の様子がユーモラスに描かれている。当時の生活用具も丹念に描かれている。建物内を描いているのは53次ではこの1枚だけだ。


 ちょっとこれはむずかしい。


★35. 「御油 旅人留女」
  
 腕ずくで旅人を奪い合う宿の女たちをユーモラスに描いた動きのある情景は、『東海道中膝栗毛』の弥次喜多をそのまま描いているようだ。旅舎の軒に懸かる木札には、絵師名やシリーズ名、版元名とともに、彫工・摺工の名が記されている。


 全体的に建て替えが進んでいるが、道の感じや左側の家並みがそれっぽい。 


以降、降雨のため通過。ひたすら走り続けた。


★34. 「吉田 豊川橋」            ★33. 「二川 猿ケ馬場」 
   
★32. 「白須賀 汐見阪」         ★31. 「荒井 渡舟の図」
   

★30. 「舞坂 今切真景」
 

ここまで降雨のため通過。ひたすら走り続けた。


29. 「浜松 冬枯の図」
 
 浜松城は、若き徳川家康が居城としていたところから、出世城として譜代大名の憧れの城だったという。焚き火をして暖をとる人々のまわりに、旅人が足を止めている。遠くに浜松城を望む荒涼とした冬景色を、大きな立ち木と焚き火の煙とで二分した斬新な構図に、絵師広重の工夫が読み取れる。


 浜松城近くを通る東海道に焦点を当てるしかない。浜松駅北西の連尺交差点辺りなのか。ここは完璧に市街化していてビル群の中だ。


★28. 「見附 天竜川図」
  
 渡し舟のリアルな描写と、濃淡のぼかしを用い距離感を出した遠景の表現が秀逸だ。


 中州を撮るだけになった。天竜川橋西詰から撮らないと川の角度も遠景も合わない。


★27. 「袋井 出茶屋の図」
   
 図は、東棒鼻にある出茶屋の様子を描いている。飛脚や茶屋の女房が茶を飲みながら楽しげに談笑するのどかな風景。近景の濃い緑のぼかしが効果的で、遠景の田畑が広々と見える。


 浮世絵のイメージに合わせて建てられた“どまん中茶屋”。畑は住宅街に変わっているがのんびり感は残っている。地点はここしかない。


26. 「掛川 秋葉山遠望」
 
掛川宿の手前の塩井川に掛かる橋の上を、秋葉詣の旅人と修験者がすれ違う場面が描かれてる。火橋の手前に描かれている二本の常夜灯は、秋葉山の入り口を示している。


掛川宿より東にある塩井川へは行っていないので仕方ない。

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