宿場探訪サイクリング

主に東日本の街道沿いの宿場を探訪し、浮世絵に描かれた地点探しもしています。ロードバイクでトロトロとうろついて写真を撮っています。

旧佐倉街道日帰り1-(1) 新宿⇒八幡宿 20170903

 今日は朝から天気がいい。今まで雨がらみが続き、日照時間は平年の4割程度だったので、朝から太陽と青空を見ると気分がいい。旧佐倉街道の調べは途中ではあるが、走らせたくなった。ラッシュを避けて9:00に輪行を開始した。電車はガラガラで計算どおりで幸先良いと思ったが、実は今日は日曜日。もっと早く出れば良かった。早くも後悔。一転不吉な予感がした。
 江戸を出発して北千住までは日光街道・水戸街道共用で、北千住から水戸街道1つ目の新宿(にいじゅく)からが旧佐倉街道の始まりである。最寄り駅は京成高砂駅。駅前で自転車を組み立てて、さぁ出発と思ったがポケットに資料がない。いやな予感が的中してしまった。頭に残っているわずかな資料に頼るしかない。


 新宿探しに苦労したがどうにか枡形道路に辿り着いた。道はあっても宿場としての面影は全くない。空襲で焼け野原になったのだろう。もう一方の枡形の角には金阿弥橋があり、川は暗渠になっている。写真の手前左に直角に曲がると国道6号線(水戸街道)に出る。
   


 6号線を横断して旧佐倉街道を進むが、どうもはっきりしない。区画整理はしていないのに迷路のようになっていく。調べて見てもはっきりと記したものはない。残念ではあるが中川の土手を爽快に走ることにした。
近くのビルと同じ高さに遠くのスカイツリーが見える。暫く進むと小さいが綺麗な高砂橋。

 
 

 この道を左に曲がって高砂駅に戻った。駅の北側には旧佐倉街道がある。ここはもう寅さんで有名な柴又である。 

 さらに親水さくらかいどうと続き、突き当りが江戸川。そこに関所があったのだろうが、今は河川敷一面に野球場・サッカー場があり、日曜日の今日はかなりの賑わいになっている。
   


 市川橋を渡って、対岸の土手を北に行くとすぐに関所跡がある。主に小岩の関所で人物の取締りを行い、市川の関所は補助的に取り締まって、馬の乗り換えをしていたようだ。
   


 当時は市川の渡しで大目川(現江戸川)を渡っていた。対岸に遊覧船乗り場があるがちょっと上流過ぎる。

 


 市川駅を過ぎたあたりから街道(14号線)は慢性渋滞解消と外環道路接続のために拡幅工事が行われている。面影が薄れていく中、青面金剛道標(東八わた16丁、西中川1里)と宮久保山道の道標が残っている。
   


 その間に三猿(見ざる聞かざる言わざる)がいる。どうしてここにいるのか解からないがかわいらしい。すでに歩道の移動とともに移設されているのだろうが、ずっと残しておいてほしいものだ。この辺からが八幡宿なのだろうか。






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