回想(4) 昭和42年 新宿⇒大洗
2年前の箱根サイクリングの緊急時の失敗から、泊りがけのサイクリングをしていなかった。2年近く経って、長距離専門の陸上部の友人から大洗へのサイクリングに誘われた。彼の姉さん夫婦が水戸に先に居て、泊りは心配いらないという。喜んでOKの返事をした。何も調べずにただ付いて行くだけだった。
【1日目】
朝早く彼の家の前で落ち合ってスタートした。当時の1500m高校記録に迫る記録を持つ彼は出だしから自転車のスピードが違う。鉄人と走るのかとこの先が心配になりながらも必死に漕いだ。水戸街道までどんなコースで行ったかは全く思い出せない。上野・松戸と走ったとは思うが、ついていくのに必死だった。彼はオーバーペースの私に気遣ってかなりスピードを落としてくれたのは覚えている。水戸まで来れば残りわずかと思っていたが、その先がやけに遠く感じた。熱海・甲府・高崎・宇都宮・水戸が東京から100kmの目安である。大洗まで120~130kmあっただろうか。到着した時はだいぶ陽が傾いてきたとは言え、十分明るくまだ外で遊べた。
【2日目】
午前中、彼のお姉さんの軽自動車で那珂川へ釣りに行った。餌のアカムシはいいとして、ゴカイやミミズをちぎって針につけるのはできなかった。釣りってこれが嫌なんだよなと思いながら続けた。二人とも収穫ゼロで終え、午後は海水浴に行った。どっと疲れて明日の帰路に備えた。
【3日目】
ボーッとしたまま知らないうちにペダルを漕いで、来た道をそのまま引き返した。その時の印象・記憶は全くない。走った道も到着時刻も、どこでどう解散したかも覚えていない。一緒に到着したことはなんとなく覚えているが、ヘトヘトだったからだろうか。
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自分で計画しないと頭に残らない。他のものにすべてを任せて付いて行く旅行は頭に残らないものだ。電車でも自動車でも同じ。
往復のサイクリングは、帰りが機械的で味気なく思った。周遊コースを計画できないだろうか。出発直後と到着直前くらい同じ道でもいいが。う~~ん。
房総半島ぐるり旅にしたらどうかとこの時に思った。
新宿 江戸川 霞ヶ浦 那珂川
荒川 利根川 霞ヶ浦
かなり大雑把な経路と断面図です。