宿場探訪サイクリング

主に東日本の街道沿いの宿場を探訪し、浮世絵に描かれた地点探しもしています。ロードバイクでトロトロとうろついて写真を撮っています。

旧佐倉街道日帰り1-(2) 八幡宿⇒船橋宿 2017.9.03

 八幡宿は江戸や北千住から近く、次の船橋宿が控えているために、にぎわってはいなかったようだ。本陣も脇本陣も設置されていなかった。閑散とした宿場町だったのだろう。
 戊辰戦争で幕府軍が抵抗したものの、新政府軍に八幡宿が焼き払われてしまったので大空襲以前にほとんどが消失してしまっている。あのテロ事件(?)によって日本各地で多くの物が失われてしまった。


 さて、あのかわいい三猿を通り過ぎると街道の北側に立派な松林が見えてくる。昔は広大な松の森だったのだろうが、現在はぎりぎりまで住宅やマンションが迫り窮屈になっている。ここが諏訪神社であり左右に御柱が立っている。信州の諏訪神社を思い出した。
   


 さらに進むと葛飾八幡宮で、下総の国の総鎮守である。何か分かることを期待して立ち寄ったもののこれといってない。向かいの不知森神社のほうが風情があって興味がある。“あの場所に近寄るな”とか“入ったら二度と戻れない。場所に近寄るな”由来を調べるといろいろあっておもしろい。パワースポットとも言われている。
   


 すぐ先の市川市役所は耐震対応のためか、仮庁舎に移転して解体工事が始まっている。多くの役所は地域の由緒ある場所に建っていることが多いから、宿場町として重要な建物があったのかもしれない。このあたりが宿場の中心だったのだろうか。
   


 このあたりの国道14号線は海神まで千葉街道との重複部分になる。
このころ、相変わらず足がつって休憩ばかりで、少しでも先に進もうとして、うっかり法華経寺や二子浦の池を通り過ぎてしまった。戻る気になれない。西船橋まで来た。中央分離帯の3本の樅の木が参勤交代の様子を想像させてくれる。
   


 山野浅間神社には子連れ狛犬がいて心温まる。
いよいよ14号線から分かれて本町通りに入り、宿場町はもうすぐだ。そろそろ木戸があってもいいような雰囲気になった。

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